2016年9月2日金曜日

06:テノス・スクエア


テノス・スクエア
4人または 3人用 / 8歳以上 / 30分

概要:
自分の前に、並び順を乱さないよう昇順にカードを綺麗に並べていくゲームです。
昇順のルールを保ったまま多くの枚数を並べた方が高得点になりますが、他の人より早く並び終えた人には早上がりのボーナス点もあり並び順ばかりを気にするわけにもいきません。
4人では向かい合わせに座ったプレイヤーをパートナーとしたパートナーシップゲーム、3人の場合は個人戦で争います。

準備:
使用カード
TENNOSのカードのうち、Aおよび 2~10 のカード 60枚のみを使用します。
その他(J, Q, K, Joker)は使用しませんので箱にしまっておきましょう。
得点用のチップがあると得点計算が楽になります。

カードの大小:
(小) A < 2 < 3 < 4 < 5 < 6 < 7 < 8 < 9 < 10 (大)
スート間で大小はありません

ゲームの開始:
任意の方法でパートナーを決定します。パートナーと向かい合わせになるよう、各プレイヤーは着席します。
人数により細かな点でルールの変更があります。ここでは基本となる4人でのパートナー戦をまず説明し、その後で 3人で遊ぶ場合の変更点をまとめて記述します。

ディールの開始:
最初のディーラーは任意の方法で決めます。以降はディール毎にディーラーを左隣の人に移していきます。
ディーラーは 60枚のカードをよくシャッフルし、伏せた状態で左隣から各プレイヤーに1枚ずつ合計 9枚を配ります。残った山札は一旦テーブル中央に伏せたまま置いておきます。
各プレイヤーは、配られた9枚のカードを、伏せたまま、任意の順番に横一列に並べます。ゲームの進行を分かりやすくするため、便宜上、3枚、3枚、3枚と分けるように配置してください。
全員の配置が終わったら、ディーラーはテーブル中央の山札を再度手にして、伏せた状態で左隣から各プレイヤーに1枚ずつ合計 3枚を配ります。
残った山札はテーブル中央に伏せたまま配置します。
あとから配った 3枚は各プレイヤーの手札候補となります。各プレイヤーは配られたカードを各々確認し、そのうち 2枚を手札として残し、1枚を伏せたままテーブル中央に、他のカードと重ならないよう出します。
全員が中央に1枚ずつ出し終えたら、ディーラーは出された人数分のカードをめくり、数字の面が表になるよう並べます。これら表にした人数分のカードと、山札のトップカードは、以降、手札の交換候補のカードとして使用します。

スタートプレイヤーの決定:
カードを配り終えた後、スタートプレイヤーの手番から始めます。
第1ディールのスタートプレイヤーはディーラーの左隣のプレイヤーです。第2ディール以降は、各プレイヤーのそれまでのディールでの合計得点で最下位のプレイヤーです。最下位が同点多数の場合は、ディーラーの左隣から時計回りに数え、もっともディーラーに近い人がスタートプレイヤーになります。

自分の手番にできること
自分の手番では以下の3ステップを順におこないます。
(1)手札を交換する(任意)
(2)手札からカードを1枚プレイする(必須)
(3)手札へカードを補充する(必須)
順に説明します。

(1)手札を交換する(任意)
手番プレイヤーが望むなら、プレイの前に手札の交換を行うことができます。
手札の交換は、まず、手札から2枚を表向きにテーブル中央に出します。交換のために出されたこの 2枚のカードは、手札の交換候補のカードとして加えられます。そして、テーブル中央にある手札の交換候補のカード(表向きのカードまたは山札のトップカード)から任意の 1枚を取ります。

(2)手札からカードを1枚プレイする(必須)
プレイヤーは自分の前に配置した「伏せているカード」1枚の場所に、手札から1枚を選び表向きに配置しなければなりません。

(3)手札へカードを補充する(必須)
手札からプレイした場所の、伏せたカード1枚を手札として補充しなければなりません。

手番のステップを終えた後、次のプレイヤーの手番となります。

次手番プレイヤーの決定
次手番となるプレイヤーは、最後にプレイしたカードの位置により決定します。

・左 3枚のいずれかの場所にプレイした場合、次プレイヤーはプレイヤーの左隣のプレイヤーです
・右 3枚のいずれかの場所にプレイした場合、次プレイヤーはプレイヤーの右隣のプレイヤーです
・中央 3枚のうち両端いずれかの場所にプレイした場合、次プレイヤーはプレイヤーのパートナーとなる正面のプレイヤーです
・中央 1枚(左右から数え丁度 5枚目)の場所にプレイした場合、次手番プレイヤーはプレイヤー自身です(連続手番)

ディールの終了:
プレイヤーの前に配置したカード 9枚すべてが「表向きに配置したカード」になったとき、即座にそのディールは終了します。

ディールの得点:
ディールの得点源には2種類あります。

(a)早上がりの得点
ディールの終了条件を満たしたプレイヤーのみが獲得する得点です。5点 × (参加人数)分を得点として獲得します。 つまり、4人プレイ時は 20点です。

(b)配置したカードによる得点
各プレイヤーの前に並んでいる、表向きのカードの並びにより得点が変わります。
伏せた状態のカードは無視します(存在しないものとして扱います)
カード左側より右側に向かって昇順に並んでいるカードの枚数分、2乗し得点とします。カードのランクが同値の場合も昇順を満たしているものとして扱います。
表向きになっているカードすべてを計算の対象とし、合計したものが各プレイヤーの得点です。

例:
A,A,3, 5,6,7, 8,9,10
 9枚とも昇順にならんでいるため 81点です。

X,2,2, 3,X,5, 6,7,X
 (伏せた状態のカードを Xと表現しています)
 2,2,3,5,6,7の6枚で 36点です。

A,2,5, 6,6,7, 6,10,3
 A,2,5,6,6,7の 6枚で 36点、6, 10の 2枚で 4点、3の 1枚で 1点、合計 41点です。

得点計算のあと、60枚のカードを集め直し、次のディールを始めます。

ゲームの終了
プレイヤー全員が1回ずつディーラーを担当したら、そのディールでゲーム終了です。つまり、4人であれば 4ディールプレイします。

ゲームの勝敗
個人毎に得た得点をパートナーで合算します。合算した得点の多い方が勝利チームとなります。同点の場合、最後のディールで早上がりしたプレイヤー側を勝利チームとします。

3人ゲーム
3人で遊ぶ場合、4人用ルールから以下の変更を加えます。
・ディーラーは各プレイヤーに 9枚では無く 8枚配ります
・各プレイヤーに配られた 8枚のカードは 3, 2, 3と分けて配置します
・次プレイヤーの扱いは左3枚が左隣、右3枚が右隣、中央2枚が自分(連続手番)とします
・パートナー戦ではなく個人戦です。ゲーム終了時、最も高い得点を獲得した人が勝者です
・同点多数の場合、互いに勝利を分かち合ってください

スプリットパートナーシップ
3人で遊ぶ場合、プレイヤー全員の同意が得られるならばスプリットパートナーシップのルールを加え、仮想パートナーによる個人戦をおこなうこともできます。
スプリットパートナーシップルールでは、ゲームの終了後、各自の左隣に位置するプレイヤーの個人得点も自分の最終得点として合算します。最も高い最終得点を獲得したプレイヤーが勝利者となります。

作者:ゆうりさま(練馬おやこボードゲームの会)

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