2016年8月19日金曜日

05:ツインシュート

ツインシュート:


プレイ人数:
4人または6人

ゲームの概要・目的:
2人1組のチームになって高得点を競う、マストフォローのトリックテイキング
ゲームです。
2人がプレイしたカードの組み合わせに従ってその後のフォローの仕方が決まります。
個々人で自分の獲得トリック数を予想し、うまく的中すれば得点できますが、チームメイト2人が同時に的中することでさらに高い点を獲得できます。
パートナーと協力して華麗なツインシュートを決めてください!

カードの強さ:
•このゲームでは、ランクだけでなくスートにも強さが決まっています。 

•ランクの強さは以下のようになります。 
A > K > Q > J > 10 > 9 > 8 > 7 > 6 > 5 > 4 > 3

•スートの強さは以下のようになります。 
リーフ > クロス > クラブ > ハート > スペード > ダイヤ
また、ビッド(獲得トリック数予想)の際はスートを以下のように数字に変換して計算します。
リーフ=5、クロス=4、クラブ=3、ハート=2、スペード=1、ダイヤ=0
※スートの突起の数を数えると対応が記憶しやすくなるでしょう。ダイヤは0の形に似ているから、と覚えます。

ゲームの準備:
•適当な方法で2 人1 組のチームを決めます。 

•全員でテーブルを取り囲むように座ります。その際、チームメイト2 人は必ず隣同士になるように座ってください。 

•4人プレイの場合は2〜6を除く48 枚、6 人プレイの場合は2 を除く72 枚の札を用意します(初プレイの人やカードゲーム初心者がいる場合は、除いた札から各スート1 枚ずつピックアップしてスートの強さ順に場の端に並べておくと、全員が常にスート順位を確認できて良いでしょう)。
•“チームメイト2 人のうち右側のプレイヤー”にあたる人全員で、適当な方法でオープニングリーダー(最初にリードする人)を決めます。ディーラー(札を配る人)は、オープニングリーダーの所属チーム以外のプレイヤーが担当してください。

遊び方:
•ディーラーは札をよくシャッフルして各プレイヤーに12 枚ずつ配りきります。

•以下に示される”ビッドフェーズ”と”トリックテイキングフェーズ”の順番でプレイします。プレイ中はパートナーとの相談が一切できません。

ビッドフェーズ:
•各プレイヤーは、手札から2枚のカードを、他のプレイヤーに見せないように裏向きにして、自分の前の場に置きます。この2枚のカードをビッドカードと呼ぶことにします。

•ビッドカードは、次のトリックテイキングフェーズで何トリック取るかを秘密のうちに予想する札になります。その際は、札のスートを数字に変換し(変換法は前記「カードの強さ」の項を参照)、2枚の札の足し算で予想するトリック数を表します。予想が的中するとボーナス点(後述する「点数計算」の項を参照)が入ります。
例:ビッドカードがクロス1 枚とハート1 枚だとすると、4+2=6 トリックが予想するトリック数になります。

•全員の予想が終わったら、チームメイト同士で、お互いのビッドカードの表面を他チームに分からぬよう確認します。

•続いて、現時点の得点比較で単独最下位のチームのみ、オープンビッド(ビッドカードを表に向けて全員が確認できるようにすること)が許されます。オープンビッドはチームメイト2人が両方同時に実施しなくてはなりません(その際、チームメイト同士でオープンビッドするかどうかの確認をすることは許されます。ただし、それ以外の相談はできません)。オープンビッドで予想が的中すると通常より大きなボーナス点(後述する「点数計算」の項を参照)が入りますが、失敗すると他のチームにそのボーナス点が入ってしまいます。

トリックテイキングフェーズ:
•以下に示すようなトリックテイキングのルールに従ってプレイします。マストフォロー、切り札なしです。オープニングリーダーが最初のリードを行います。

1、リーダー(リードプレイヤー)が手札から表向きで1枚出します。この札をリードと呼びます。

2、以後のプレイヤーは、可能な限り、リードと同じスートか、またはリードと同じランクの札を1枚出さなくてはなりません。どちらも無ければ、どの札を出しても構いません。カードを出す順番は、リーダーのパートナーが次にカードを出すような順です。すなわち、パートナーがリーダーの左隣にいたら時計回り、右隣にいたら反時計回りです。

3、リードと同じスートの札が出た場合(スートフォローと呼びます)、それ以後のプレイヤーは、可能な限りリードと同じスートの札を1枚出さなくてはなりません(ランクについてのフォロー義務は無くなります)。一方、リードと同じランクの札が出た場合(ランクフォローと呼びます)、それ以後のプレイヤーは、可能な限り、リードと同じランクの札を1枚出さなくてはなりません(スートについてのフォロー義務は無くなります)。スートフォロー、ランクフォローいずれの場合も、出せる札が無ければ、どの札を出しても構いません。ただし、スートフォロー発生後、全員が1 枚ずつ出し終えるまでにリードと同じランクの札が出てもランクフォローに切り替わることはありません。スートとランクが逆の場合も、同様に切り替わりません。
注意:上記ルールにより、スートフォローかランクフォローかを決める最優先権はリーダーのパートナーが握っていることになります。そのため、パートナーはリーダーの意図をしっかり汲んでカードを出す必要があります。また、パートナーがスートフォローもランクフォローも発生させなかった場合は、次のプレイヤーにその権利が移ります。

4、全員が1 枚ずつ出したら、そのトリックの勝者を決定します。スートフォローされた場合は、リードと同じスートのうち、ランクの強弱で最も強い札を出したプレイヤーがそのトリックに勝ちます。ランクフォローされた場合は、リードと同じランクのうち、スートの強弱で最も強い札を出したプレイヤーがそのトリックに勝ちます。スートフォローもランクフォローも発生しなかった場合は、リーダーが勝ちます。勝ったプレイヤーはそのトリックでプレイされた全ての札を取り、自分の前に裏向きにして獲得トリック数がよくわかるように置きます。

5 トリックに勝ったプレイヤーが次のリーダーになります。
•10回のトリックを取り合い、全員手札を出し切ったら点数計算します。

点数計算:
•ビッドカードをオープンにし、各チームは次の4 つの種類の点数の合計を得点します。
1トリック点:ビッドの成否に関わりなく、取ったトリック1 つについて1 点獲得します。

2シュートボーナス:ビッドが成功したプレイヤーについて一人あたり10点のボーナス点を獲得します。

3ツインシュートボーナス:チームメイトが2人ともビッドに成功した場合、そのチームはさらに10点のボーナス点を獲得します。

4オーバーヘッドツインシュートボーナス:オープンビッドしたチームについて2 人ともビッドに成功した場合、そのチームはさらに30点のボーナス点を獲得します。
オープンビッドしたチームについて1人以上ビッドに失敗した場合、そのチーム以外のそれぞれがさらに30点のボーナス点を獲得します。

ゲームの終了:
•時計回りで、オープニングリーダーを次のチームに移してゲームを繰り返します。その際、オープニングリーダーが一巡するまでは常に“チームメイト2 人のうち右側のプレイヤー”がオープニングリーダーになります。そして、二巡目は“チームメイト2人のうち左側のプレイヤー”がオープニングリーダーを務めます。三巡目以降も同様にオープニングリーダー交代を繰り返してください。

•いずれかのチームが100点以上獲得したらゲーム終了です。終了時に最も高い点数を獲得したチームが勝利します。同点の場合は該当チーム同士で勝利を分かち合います。

作者:安藤慎吾さま
http://analoggamestudio.blog.fc2.com

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